北村(ブクチョン)は、世界遺産『昌徳宮(チャンドックン)』と
『景福宮(ギョンボックン)』という王宮の間にある街並みのことで、
韓屋と呼ばれる伝統的な作りの民家が多く残る場所です。
もともとこの地域は、二つの宮殿の間にあると言う理由から、
朝鮮王国時代は高級官僚の住居街でした。
北村は“苑西洞”、“斎洞”、“桂洞”、“嘉会洞”、
“仁寺洞”の5つの地域で構成されています。
坂ばかりの狭い路地には、1392年から1910年までの
朝鮮時代末に建てられた伝統韓屋から、最近建てられた真新
しい韓屋まで、様々な時代の韓屋がぎっしりと並びます。
今も残る韓屋のほとんどは民家で、各家人がそれぞれの
責任で伝統の街並みを保持しています これは2000年
代に入ってから、北村を保存し伝統的な街並みを守ろうとい
う運動がおこり、それに賛同した住民による独自の
取り組みで保持されているのです。
それもあって、今日誰もが韓国の伝統文化を体感できる
ソウルきっての観光名所として名を馳せるようになりました。
韓屋の軒並みが途切れる大通りにでると、現代的な
カフェやショップも立ち並ぶなど、まさしく伝統と
現代が共存しているエリアです。